愛しき日々へ



「けどあいつ男にしてはチビだったんだよ。
一瞬女かとも思ったけど理人さんが君付けだったし多分男だろうな。」

「お前ら顔見てねーの?」

さっき会ったって言ってただろ。

「フードとマスクで隠してたんですよ。
不審者見たいで少し笑いそうになりましたよ?」

「絶対あれ顔悲惨なんじゃね?」

「烈さんの遺伝子入ってて悲惨はないでしょ!」

そういって笑っている三人にまたかっと思いつつ息を吐く。

こいつらはいつもこんな感じだ。

俺が言っていいのか知らないが烈さんは自分の本能にすげー忠実な人間だ。

女だって抱きたければ抱く。

欲しければ何が何でも買うし、やりたいと思えばそれを実行する。

けど、顔はいいし次々と事業は成功させるしでよってくる女は数知れず。

金だって腐るほどあるだろうな、あの人。

だから時々、烈さんの子供っといってやってくる人間はいた。

けど大体はDNA鑑定でバレて家を追い出される。

だから、銀一も紅夜もそういう人間には普段よりも冷たくなるんだろうな。

まぁ、今回は先に理人さんがDNA鑑定してたから兄弟なんだろうが。



さて、どんな人間なんだろうな。



< 27 / 63 >

この作品をシェア

pagetop