愛しき日々へ
そして翌日。
微かな物音に目が覚めた。
くそっ、まだ7時前じゃねーか。
そう思いながらも扉から顔を出して見てみれば白に近い金髪の髪をした人物が家を出てくのが見えた。
一瞬だけ見えたその顔は遠くから見ても眠気が覚めるほどの綺麗なものだ。
「ま、じか…。」
思わず俺はそう呟いた。
俺は慌てて二階の窓から外を見ればあいつが運転手となにか話して歩いて家を出て行く。
ドクッ、ドクッっと激しく脈打つ心臓に手を当てる。
おい、紅夜、銀一。
お前ら真面目に見る目ないよな。
「どう見たらあいつが男に見えんだよ。」
あんな綺麗な『女』を…。