愛しき日々へ
着替えて外に出ればあの運転手のあいつのことを聞けばあいつは散歩がてら街にいったという。
俺も街に向かうとあいつを探しつつ烈さんからの話を振り返ってみる。
確かな前は、白雪砂羽だったか。
俺の一つ下で高校1年って言ってた気がする。
てか、俺なんでこんな心臓バクバクしてんだよ、ガキかよ!
そう思っていると不意に見えた金色に息を飲んだ。
「面倒だな…。」
「なにが?」
そんな声に思わずそう返すと驚いたよう勢いよく振り返ったあいつと目があった。
烈さんよりも少し明るい青い瞳は宝石みたいだ。
驚いたように目を見開いている彼女に俺はうるさくなる心臓の音を隠しながら笑みを浮かべた。