愛しき日々へ
「あ、紅夜に銀一じゃん!」
「オムライス食べてる。」
「いや、オムライス食べてるのは分かりますよ?
けど、なんでここで…?」
この声は確か銀一だったか。
まぁ、だろうな。
あの2人からしたら俺とこの2人に接点ないだろうし。
「砂羽ちんが作ってくれたんだよ!
めっちゃうまいからね、これ!」
「砂羽ちんって、弟の…?」
どことなくだるそうな声のそれは多分紅夜だと思う。
てか、弟じゃねーし。
戸籍上は妹なんだじゃないかな?
そう思いながら顔だけ覗かせると不意に紅夜と目が会った。