愛しき日々へ

*妹でした/銀一Side*





兄弟が増えることには特に何とも思わない。

ただ、あぁまたか。という感じだ。

兄の紅夜も同居人の龍や刹那と何ら変わらない。

兄弟なんて名ばかりの、そんな関係だ。

だから、新しく理人さんが連れてきたその子に抱いたのもそんな感情。

興味はないが、家にいるのならそれなりに話す人間。

最初に見た彼は深く黒いフードをかぶっていてマスクで顔を隠していた。

一瞬不審者かと思うような出で立ちだったからあんまり関わらないようにしようと思った。

なんだか、暗そうだったしそこまで仲良くする気もその時はまったくなかったんだ。





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