愛しき日々へ

*戸籍上は女の子*




「つまり、砂羽ちん女の子なんだよね?」

「ん。男に見られるけど戸籍上は女。」

ご飯を食べ終えて落ち着いたところでソファーに移動し、いれてきたお茶を飲む。

うん、やっぱり夏は麦茶に限る。

「すいません、いろいろと失礼しました。」

「マジか、妹か。通りでちっちゃいとは思ったが…。」

俺、そんなに男っぽいのかな…。

思わずため息をつくとポンポンっとまた龍に頭を撫でられた。

多分、慰めてくれてんのかな?

「てか、お前ら見る目ないよな。こいつどう見ても女だろ。」

「その口ぶりは知ってたんですね、龍。」

「そういえば、龍どこで砂羽ちんと仲良くなったの?
僕が来たときにはもう仲良かったくね?」

銀一と刹那がそういうと龍はふっと俺に向かって小さく笑いかけた。

う、わぁ…。

なんか、かっこいい。

「おい、こら龍!なに人の妹に色目使ってんだよ!」

「見破れなかったお前が言うな。」

唸っている紅夜に龍は悪そうな笑みを浮かべていた。


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