愛しき日々へ
「……まぁ、学校は女子制服だし男子に間違えられることは無いはずだからな。」
「そうですね。仕立て屋が今日の夜来るみたいですよ。」
龍と銀一の言葉に眉を寄せる。
「女子って、スカートだよな?スースーするじゃん。」
絶対動き難いし、大丈夫か?俺。
とりあえず歩き方は気をつけよう…。
「ごめん、お兄ちゃんもう一回確認するぞ。
砂羽ちゃんは本当に女の子だよな?」
「戸籍上は。けど、スカート苦手。ズボンが良い。」
「砂羽ちん、そこは頑張ってスカート履こうよ。」
刹那にもそういわれて何となく憂鬱になる。
スカート…何年振りだろう。
中学校時代もジャージの上にスカート履いてたしな。
「そもそも、ずっと髪は短いんですか?」
銀一の質問に首を振った。