Lightning
「イスラエル国防軍…正規軍の兵士が…」

「そうだ。お前と同じイスラエル人だ」

薄笑いを浮かべるロスティスに、ジョンは嫌悪感を滲ませた。

「貴様と一緒にするな。俺は快楽殺人の趣味はない」

「つれないねぇ」

片手でククリナイフをクルクルと回すロスティス。

その切っ先が突然ジョンに向けられたかと思うと。

「くっ!」

突然の横薙ぎ!

ジョンは素早くブレードで受け太刀する。

「こんな立派な刀持っていながら、人を斬る事に興味がないなんて…説得力がないぜ」

「俺のブレードは護身用であり、敵性人物の制圧用だ。人斬りの為じゃない」

ククリナイフとブレード、鍔迫り合いが続く。

両者の凄まじいパワーで、アスファルトに大きな亀裂が走った。

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