Lightning
飛び散るサイボーグ特有の白い人工血液。

その白い血に塗れて、アレクトロの上半身はベチャリと音を立てて地面に投げ出される。

「ば…馬鹿な…」

喀血しながら呟くアレクトロ。

この状態でまだ生きているとは、流石サイボーグだ。

「スタンロッドのダメージは…サイボーグでも耐えられないほどの激痛の筈だ…どうやって反撃を…」

「簡単な事だ」

返り血を拭って、ジョンはブレードを鞘に納める。

「痛覚をカットした。痛覚に限らず、味覚、視覚、聴覚など、自在にオンオフが出来るからな」

「何て高性能な義体だ…三流PMSCsのコントラクターの癖に…」

「なぁに…」

ジョンはアレクトロに背を向けた。

「デュラハン社は、前身の私兵部隊の頃から米軍にもパイプがあるんでな…」

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