Lightning
「何か勘違いしているようだが」

高周波ブレードを無形の位のまま、ジョンは呟く。

「戦争に加担する者に、善も悪もない。俺の方が貴様より上等とは言わないし、その逆も然りだ。俺も貴様も、人殺し野郎のクソ野郎だ」

だが、愉悦で罪もない人々を殺すか、そんな罪もない人々を殺して爽快感を得るか。

どちらに属するかによって、人殺し野郎のクソ野郎も質が変わってくる。

どちらが上等とは言えない。

「しかし貴様は前者で、俺は後者だ。それは間違いない」

その言葉を最後に、ジョンは残像が残るほどの高速の刺突で、ルイスの胸を貫く!

その威力は凄まじく、ルイスは貫通されるどころか、上半身が千切れ飛んで鉄骨に叩き付けられた。

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