Lightning
「かは…!」

大きく呼吸しながら、ジョンは立ち泳ぎする。

まさかスナイパーが潜んでいたとは。

大抵のサイボーグは、その高い身体機能を生かして接近戦を挑む傾向があるのだが、中にはコリンズのような狙撃手もいる。

ブラックアウトカムズにも、スナイパーがいたか。

泳いで陸に向かいながら、ジョンは考える。

そうなると厄介だ。

ジョンも拳銃を持ってはいるが、彼の持つMARK23の射程は、せいぜい50メートル。

狙撃銃にはとても敵わない。

そもそもジョンは、緊急時に備えてMARK23を所持しているだけで、アテにはしていない。

となると、やはり高周波ブレードで戦うしかないのだ。

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