Lightning
考えている間にも。

「!!」

凄まじい轟音と共に、スナイパーからの狙撃が襲い掛かってくる!

急いで陸へと泳ぐジョン。

水面を叩くこの激しい水飛沫。

「14.5ミリ…いや、20ミリ弾かっ?」

対空機関砲で撃たれているのかと思うほどの、強烈な着弾だ。

対人用の弾丸ならば完全義体でも何とか耐えられるだろうが、こんな強力な対物用弾薬では、義体でも破壊されかねない。

素早く陸に上がったジョンは、燃え盛るコンビナートの炎を避けながら遮蔽物に隠れるが。

「ぬぐっ!」

体を掠める20ミリ弾。

何とアナトールの持つダネルは、遮蔽物を貫通して、ジョンの体を傷つけるほどの威力を持っていた。

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