Lightning
無人機を沈黙させ、この案件は終了。

「協力に感謝します」

一人の警察官が、ジョンのもとに駆け寄ってくる。

警察では無人機の暴走に対処できない為、彼らがデュラハンに排除を依頼したのだ。

「しかし鮮やかな手際でした。銃火器の一発も撃たずに無人機を沈黙させるとは…義体のパワーは凄いですね」

「…義体のパワーだけじゃない。ナイフ術やCQC…日々の鍛錬も欠かしていない」

ジョンは無表情のまま言う。

決して全身を人工物に作り変えた事だけに胡坐をかいている訳ではない。

戦場に立つ者として、彼は訓練を絶やしてはいなかった。

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