心を全部奪って
「え~!
2ヶ月に1度しかない同期の飲み会に来ないつもりなの~?」
「次回は行くからさ」
「拓海が来ないんじゃ、盛り上がるわけないじゃーん」
「そんなことないだろう?
他に10人もいるんだから」
この会社は、同期がとても仲が良いんだよね。
確か、工藤さんもそうだったはず。
おそらく新入社員研修の時に、結束が固くなるんだろうけど。
中途採用の人間からしたら、なんだかちょっぴり居心地が悪い。
「なんか最近、拓海の付き合いが悪いって、同期のみんなが言ってるよ」
「しょうがねーじゃん。
仕事が忙しいんだよ」
「えー。拓海って、前からそんなに仕事人間だった~?
入社した当初は、適当にやってるように見えたけどねぇ」
「お前、結構失礼なヤツだな」
二人の会話を聞きながら、私はグラスに入った水を飲んだ。
チラッと一瞬だけ二人の方を見ると、いつの間にか霧島さんの腕に彼女の両腕が絡みついていた。
「あれ?拓海。
隣の人はお連れさん?」
2ヶ月に1度しかない同期の飲み会に来ないつもりなの~?」
「次回は行くからさ」
「拓海が来ないんじゃ、盛り上がるわけないじゃーん」
「そんなことないだろう?
他に10人もいるんだから」
この会社は、同期がとても仲が良いんだよね。
確か、工藤さんもそうだったはず。
おそらく新入社員研修の時に、結束が固くなるんだろうけど。
中途採用の人間からしたら、なんだかちょっぴり居心地が悪い。
「なんか最近、拓海の付き合いが悪いって、同期のみんなが言ってるよ」
「しょうがねーじゃん。
仕事が忙しいんだよ」
「えー。拓海って、前からそんなに仕事人間だった~?
入社した当初は、適当にやってるように見えたけどねぇ」
「お前、結構失礼なヤツだな」
二人の会話を聞きながら、私はグラスに入った水を飲んだ。
チラッと一瞬だけ二人の方を見ると、いつの間にか霧島さんの腕に彼女の両腕が絡みついていた。
「あれ?拓海。
隣の人はお連れさん?」