心を全部奪って
すぐにでも会社に戻りたかったけど、取引先を回っていたらすっかり遅くなってしまった。
夕日が差し込む社内。
自分の席に座って、日報を入力する。
ふと、隣の席に目をやる。
今日はもう、帰ったんだな…。
何を話していいかわからなくて、ここ一週間仕事以外の会話をしていなかったけど。
それでも、朝倉が横にいるとホッとする。
見えない場所に行ってしまうより、
近くにいてくれた方がずっといい。
触れることが出来なくても。
前みたいに強気で話せなくても。
近くに感じていたい。
その澄んだ声を、
ただ聞いていたいんだ…。
夕日が差し込む社内。
自分の席に座って、日報を入力する。
ふと、隣の席に目をやる。
今日はもう、帰ったんだな…。
何を話していいかわからなくて、ここ一週間仕事以外の会話をしていなかったけど。
それでも、朝倉が横にいるとホッとする。
見えない場所に行ってしまうより、
近くにいてくれた方がずっといい。
触れることが出来なくても。
前みたいに強気で話せなくても。
近くに感じていたい。
その澄んだ声を、
ただ聞いていたいんだ…。