心を全部奪って
長い長いキスの後、


俺はひまりの脚の方へと顔の場所を移動させた。


太ももの内側に優しくキスをすると、


そのたびにひまりがピクンと跳ねる。


1cmずつ


ゆっくりゆっくり移動して


やっとそこに辿り着いたら


ひまりの小さな両手が


俺の髪に


優しく触れた。


その場所を無心に愛しながら


こっそりキミを見つめると、


キミは目を閉じて


俺を受け入れているようだった。


その顔と声があまりに可愛くて。


もう俺は自分を止められなくなっていた。


身体を起こして、ひまりの顔をじっと見つめる。


するとひまりは


何かを覚悟したように、


ゆっくりと頷いてくれた。


その時、


しっとりと濡れたまつ毛が揺れて、


すごくすごく綺麗だった。

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