心を全部奪って
軋むベッドの音が、次第に小刻みなリズムへと変化していく。


霧島君の熱い吐息が、何度も何度も私の顔に触れる。


私の視界は霞んで、まるで夢の中にいるみたいだった。


「も、ダメ。

壊れちゃう…っ」


長い長い交わりで、


私の身体は限界に近付いていた。


「壊れてしまえばいい」


霧島君のその言葉に、


私の中の何かがプチンと切れて。


もうそこからは、


あられもない声を


ただひたすら上げた。


霧島君の激しい愛はそこからも、


私の身体が悲鳴を上げるほど続いて。


全てのことが終わると


二人とも動けずに


そのまま朝まで


抱きしめ合ったまま眠った。


霧島君の腕の中は居心地が良くて


幸せな気持ちのまま


新しい朝を迎えた。

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