心を全部奪って
「失礼しました」
会議室の扉をパタンと閉めて、長い通路を歩く。
午後から鈴木さんがメーカーさんと会議だったから、私はお茶を出していた。
これから席に戻って、大量の伝票を入力しなくちゃ。
そんなことを思っていた時、突然第二会議室のドアがガチャンと開いた。
ドキッとしたのも束の間、そのドアから伸びて来た手に腕を引かれ、会議室の中へと引きづり込まれてしまった。
悲鳴を上げそうになる口を、後ろから大きな手で塞がれる。
やだっ、誰なの?
恐怖で振り返ると、そこには…。
『工藤さんっ』
私を会議室に引き入れたのは、なんと工藤さんだった。
シッと人差し指を立てる工藤さん。
『どうしたんですか…?』
小声で尋ねると、工藤さんは私をそっと抱き寄せた。
会議室の扉をパタンと閉めて、長い通路を歩く。
午後から鈴木さんがメーカーさんと会議だったから、私はお茶を出していた。
これから席に戻って、大量の伝票を入力しなくちゃ。
そんなことを思っていた時、突然第二会議室のドアがガチャンと開いた。
ドキッとしたのも束の間、そのドアから伸びて来た手に腕を引かれ、会議室の中へと引きづり込まれてしまった。
悲鳴を上げそうになる口を、後ろから大きな手で塞がれる。
やだっ、誰なの?
恐怖で振り返ると、そこには…。
『工藤さんっ』
私を会議室に引き入れたのは、なんと工藤さんだった。
シッと人差し指を立てる工藤さん。
『どうしたんですか…?』
小声で尋ねると、工藤さんは私をそっと抱き寄せた。