Taboo
何故か、行きより帰りの距離のほうが短く感じた。
そんなことは、今までにも何度か経験していたから、あまり気にも止めなかった。
家の鍵を鞄から出そうとした時、携帯が震えていた。
「もしもし?」
と、言った瞬間に、彼との約束を思い出した。
「ごめ~ん、今から行くから!」
彼の機嫌が悪いのを察し、すぐに電話を切り、家から近いコンビニまで走って行った。
途中、救急車が私を追い越した。
私は看護師で、サイレンが聞こえると一瞬仕事モードに入ってしまうが、決してこの車が嫌いではなく立ち止まってしまった。
すると待ちきれなかったのか、向こうから歩いて来ている彼に気づいた。
年下の彼は、機嫌が悪くなっても、私には今まで怒ったことはなかった。
そんな彼の優しいところが好きだったが、それに甘えすぎてる自分がいた。
付き合って半年経つが、初めからずっと何か物足りなさも感じていた。
「今日は、何してた?」
「来週から、やり残した夢をおいかけようと思って…。」
「どんな夢?看護師になるのが夢じゃなかったん?」
「それよりも、もっと叶えたかった夢があって…」
あまり、私は夢について語るキャラではなかったと、あえて言葉を濁した。
「ん、まぁいっか。これから、どこ行く?」
彼も、そんな空気に気づいたのか、深くは聞いてこなかった。
そんなことは、今までにも何度か経験していたから、あまり気にも止めなかった。
家の鍵を鞄から出そうとした時、携帯が震えていた。
「もしもし?」
と、言った瞬間に、彼との約束を思い出した。
「ごめ~ん、今から行くから!」
彼の機嫌が悪いのを察し、すぐに電話を切り、家から近いコンビニまで走って行った。
途中、救急車が私を追い越した。
私は看護師で、サイレンが聞こえると一瞬仕事モードに入ってしまうが、決してこの車が嫌いではなく立ち止まってしまった。
すると待ちきれなかったのか、向こうから歩いて来ている彼に気づいた。
年下の彼は、機嫌が悪くなっても、私には今まで怒ったことはなかった。
そんな彼の優しいところが好きだったが、それに甘えすぎてる自分がいた。
付き合って半年経つが、初めからずっと何か物足りなさも感じていた。
「今日は、何してた?」
「来週から、やり残した夢をおいかけようと思って…。」
「どんな夢?看護師になるのが夢じゃなかったん?」
「それよりも、もっと叶えたかった夢があって…」
あまり、私は夢について語るキャラではなかったと、あえて言葉を濁した。
「ん、まぁいっか。これから、どこ行く?」
彼も、そんな空気に気づいたのか、深くは聞いてこなかった。