本当の私と恋
桐生雅隆(キリュウ マサタカ)部長…独身で今社内一かっこいいと言われている人。
美和の話だと、女子社員からは色々と迫られているくらいもてているようだ。


「まあ、いい大人だし。お互い詮索はやめとこうか・・・
 今日はお友達と二人?」


「ええ。久しぶりに女二人で買い物です」


「二人とも美人だから、大変だったでしょ。
 俺も男二人での夕食だよ…
 ねえ…良かったら、この後のみにでも行かないかい?」


美和は部長からのお誘いを受けて私の顔を見る…
男性が苦手なのを知っているからだと思うけど・・・
私の顔を見た後に、私の回答を待たずに

「じゃあ、4人で行きましょうか…」

そう答えていた。

私の頭の中には???がいっぱい。

でもそのあとに行った化粧室で疑問は解決した。

「美咲…ごめんね。勝手に決めちゃって。
 でも、こんなチャンス二度とないかと思って…」

「それって…もしかして」

「うん。確かに部長の事気になってるけど、
 部長のお友達、ちゃらくなさそうだし、ここで、美咲が少しでも変われたらいいかなって思ってさ。」

「美和…ありがとう。ちょっと頑張ってみる。
 美和も私とは違う意味で頑張って」

私たちはおしゃべりと化粧直しを終えて、桐生部長たちと合流した。
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