本当の私と恋
「あのさっ。会社で一緒の高梨さん?だよね。」

『あっ、はい。高梨です。』

「だよね。でも、霧島が惚れてる美咲ちゃんなのかな?」

『ほっほれて・・・前に、部長と霧島さんとお会いしたのは私です。』

「そうか…いやー随分印象が違ったから。」

『すいません、こんなで』

「美咲ちゃんがあやまることはないよ
 俺は、どんな格好でもちゃんと分かったよ。ねっ」

「何 霧島、分かったの?
 失礼だけど、別人にしか思えないから」

『失礼じゃないですよ。
 そうさせているんです。
 前に部長とお会いした時は、久しぶりにお出掛仕様にしたもので…』
桐生部長はびっくり顔で、霧島さんはしたり顔。
< 59 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop