あたしは兄を探しています。
「ははっ、そういうトコだよ、僕が好きなの」
「りゅーう!」
リュウ君は、目を細めて優しい顔をして笑った。
サクはペシッとリュウ君の頭を打ってるけど。
そういうトコってどういうトコだよ。意味が分からん。
でもあたしもリュウ君の事は嫌いじゃない。
あんな有名な暴走族の総長なのに…。こんなあたしに優しく話し掛けて、接してくれる。
リュウ君は出会った時から、そんな感じだったなぁ。
昔の事を少し思い出しながら二人のやり取りを見ていた。
「おいっ!!リュウ!!!」
すると、校舎側の方から大きな声が聞こえた。
声がする方を見る。三階の音楽室の窓から身を乗り出している赤髪の男。
「あっ、そういえば今日朝から話し合いだったの忘れてた」
と、呑気にリュウ君は言って「ごめんごめーん」と赤髪の男に笑いながら手を振った。
それを見て赤髪の男は何も言わず、音楽室の中へと戻っていった。
「りゅーう!」
リュウ君は、目を細めて優しい顔をして笑った。
サクはペシッとリュウ君の頭を打ってるけど。
そういうトコってどういうトコだよ。意味が分からん。
でもあたしもリュウ君の事は嫌いじゃない。
あんな有名な暴走族の総長なのに…。こんなあたしに優しく話し掛けて、接してくれる。
リュウ君は出会った時から、そんな感じだったなぁ。
昔の事を少し思い出しながら二人のやり取りを見ていた。
「おいっ!!リュウ!!!」
すると、校舎側の方から大きな声が聞こえた。
声がする方を見る。三階の音楽室の窓から身を乗り出している赤髪の男。
「あっ、そういえば今日朝から話し合いだったの忘れてた」
と、呑気にリュウ君は言って「ごめんごめーん」と赤髪の男に笑いながら手を振った。
それを見て赤髪の男は何も言わず、音楽室の中へと戻っていった。