あたしは兄を探しています。
チャイムが鳴る。
そろそろ先生が来るのだろう。


眠い…。
きっと誰も昼休みまでには帰って来ないんだろうな。


可哀想な“お姫様”


あたしは机に伏せて、目を閉じた。












ーーーー
ーー


…ブーッブーッブーッ


制服のポケットに入れていた携帯が鳴る。


「…ん、」

ポケットから携帯を出して見てみるとサクからのメール。

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