あたしは兄を探しています。
「食べる?」

「っ!!」

「好きなの、どうぞ」


はうぅぅっ!!!
リュウ君がああぁぁあっ!!!

キラキラと光るお弁当の中。
あたしはその中にある1つ手に取った。

一口、口の中に入れると美味しい味が中に広がった。


「あぁん!!美味しすぎるよっ!!リュウ君のとこのサンドイッチは!!」

「ははっ、あんがとよ~。そう言ってもらえると、うちの母ちゃん喜ぶぜぇ」

リュウ君はニコニコと嬉しそうに笑った。




「んで?」

「へっ?」

あたしがイキナリそう言ったもんで、リュウ君は間抜けな声を出した。


「だからぁ~、何かあったのって聞いてんの」

そう言ってあたしは最後の一口を口の中へ放り込んだ。
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