あたしは兄を探しています。
リュウ君が何者かって?
それは決まってる。










「blue birdの総長だよ」


そうだよ。リュウ君は誰もが憧れる存在の総長じゃないか。
分かりきってる事。後は…、




「そ、そうだよね、っ」

「後は、サクの友達」

「えっ、」

あたしは、リュウ君が喋ろうとしたのを遮ってそう言った。
だってそうじゃん。休み時間一緒に過ごして、休みの日もたまに遊んでるみたいじゃん。そんなの友達以外の何者でもない。


「そうだなぁー、後はー、誰よりも自分大好き人間でしょー」

「…」

「意外と優等生でしょー」

「…」

「何故かブルーのカラコン入れて、外人になろうとしてるでしょー」

「もう、」

「皆からは王子って言われてるでしょー」

「いいって、ははっ」

「あとはねー、っ…」


続きを言おうとしたけど、言えなかった。






だって、リュウ君があたしを抱き締めて口を塞いだんだ。
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