あたしは兄を探しています。
茜と咲也と龍司。
お弁当を食べ終えて、お茶を飲みながらリュウ君と二人でマッタリしていると、
ガチャ
屋上の扉が開いた。
「あっ、咲也」
と、リュウ君が言った。
扉の方を見るとサクがいた。
お昼一緒に出来ないって言ってたのに…ちぇっ。
「おい、アカ。俺の顔見てそんな顔するんじゃねェよ。早く終わったから来ただけだろーが」
「…してないし」
「あぁん?どの面でそんな事言ってんだコラ」
サクはあたしの両頬を手のひらで包むように潰した。
「ひゃめよよ」
「タコみてェで可愛いな、茜ちゃんよ」
コイツ。後で殺る。