あたしは兄を探しています。
サクに手を引かれながらテクテクと歩く。
いい加減手を離して欲しいんだけどね。


学校の校門をくぐる。

すると、目の前にはキラキラと輝く、白に近い金色。


「おーい、りゅー」

サクが名前を呼ぶ。
すると、振り返る白に近い金色。


「おっ、おはよー。お二人さん」

白に近い金色は、爽やかな笑顔をあたし達に向ける。
まっ、眩しいんですけどッ!!


爽やか笑顔が眩しい、この金色の髪をした彼。
この彼こそが、この学校で一番と言っていい。そう、トップなのである。

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