28才の初恋
3-3
午後からの私の仕事も……朝からと変わらない。課員が書いた書類に目を通し、メールが届けばその案件を処理する。
何かのトラブルが発生すれば、責任者として現場へと向かうこともあるが。基本はオフィスの中に缶詰めになっている。
私の性分としては、外に出て取引先との交渉をしている方が『仕事をしている!』という実感が湧いて好きなのだけど……与えられた業務を確実に遂行するのも社会人の務めだ。
そう自分に言い聞かせて、『ジッとしているのは本当に性に合わないよねー』なんて考えながらも課長という職務を遂行しているわけである。
「課長、お茶どうぞ」
いつもとは違ったお茶を勧めてくる声に、書類を見ていた視線を上に移した。
普段ならばお茶を入れて、課員にお茶を配ってくれているのは、小島の『お茶ぁ、どうぞぉ』という間延びした口調である。
何かのトラブルが発生すれば、責任者として現場へと向かうこともあるが。基本はオフィスの中に缶詰めになっている。
私の性分としては、外に出て取引先との交渉をしている方が『仕事をしている!』という実感が湧いて好きなのだけど……与えられた業務を確実に遂行するのも社会人の務めだ。
そう自分に言い聞かせて、『ジッとしているのは本当に性に合わないよねー』なんて考えながらも課長という職務を遂行しているわけである。
「課長、お茶どうぞ」
いつもとは違ったお茶を勧めてくる声に、書類を見ていた視線を上に移した。
普段ならばお茶を入れて、課員にお茶を配ってくれているのは、小島の『お茶ぁ、どうぞぉ』という間延びした口調である。