28才の初恋
3-4
オフィスが重い沈黙に支配された中、大樹クンが戻ってきた。
短時間の不在、ということはきっと喫煙所に行っていたのだろう。
「おい! どこに行ってたんだよ! 大変なことになってるんだぞ!?」
戻ってきた大樹クンに、磯野がいきなりつかみかかる。
ちょ!!何してんのよ!私の大樹クンに!
大樹クンを責めるくらいならば、代わりに私を責めなさい!!
……とは、言いたいけど言い出せない。
気持ちとしては、私が全てのミスを引っ被ってでも大樹クンを庇いたい。
しかし、それでは何の解決にもならない。
私が大樹クンを庇ったところで、取引が元通りになるわけだはないのだ。
「磯野くん、池田くんから手を放しなさい」
出来る限り、可能な限りの冷静な声で言う。
そうだ、今できることは大樹クンを責めることでも庇うことでもない。
この事件をどうやって解決するか、だ!!
短時間の不在、ということはきっと喫煙所に行っていたのだろう。
「おい! どこに行ってたんだよ! 大変なことになってるんだぞ!?」
戻ってきた大樹クンに、磯野がいきなりつかみかかる。
ちょ!!何してんのよ!私の大樹クンに!
大樹クンを責めるくらいならば、代わりに私を責めなさい!!
……とは、言いたいけど言い出せない。
気持ちとしては、私が全てのミスを引っ被ってでも大樹クンを庇いたい。
しかし、それでは何の解決にもならない。
私が大樹クンを庇ったところで、取引が元通りになるわけだはないのだ。
「磯野くん、池田くんから手を放しなさい」
出来る限り、可能な限りの冷静な声で言う。
そうだ、今できることは大樹クンを責めることでも庇うことでもない。
この事件をどうやって解決するか、だ!!