28才の初恋
 上司として、大樹クン本人で謝罪が出来ない限りは責任を取らせてしまうのか?
 それとも、大樹クンを愛する女として、彼に代わってこの事態を収拾するために動くのか。

 その狭間で揺れ動く私――。

 大樹クンの精神は既に限界だ。
 今にも責任を取って退職、ということを口に出してしまいかねない。
 私にも……悩む時間は残されていない。

「課長……俺、責任を取って……」

 大樹クンが遂にそのセリフを出そうとしている!
 そんなの嫌だ!!絶対に辞めさせたくない!!

 となれば、限界の大樹クンに代わって……?
 もう悩んでる時間はない。
 女を取るか、上司を取るか?

――決断した私がとっさに取った行動は……。
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