28才の初恋
「アアーーッ！！」

　まるで草むらの中を這う蛇のような動きをする桃代の指の動きに、大樹の口から吐息と共に声が漏れた。
　その声と同時に大樹の身は捩れ、その体勢が土下座から四つん這いのような形に変わる。

「ふふふ……大人しく私に身体を預けなさい……悪いようにはしないから……」

　桃代はそう言いながら大樹のズボンからベルトを外す。
慣れた手つきで、大樹の下半身からはあっという間に着衣が全て奪われていた。

　心では拒否しているというのに――大樹の身体はすでに桃代の指から与えられる快感に支配されつつあった。
　熟練した桃代の前では、大樹は何も経験したこともない子供も同然の扱いだ。抵抗することなど適わず、大樹の理性は桃代の持っているテクニックに次々と溶かされていく……。

　密室の中には、ムンムンとした熱気が漂っていた。
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表紙・目次

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