28才の初恋

　写真の中の大樹クンの頬をそっと撫でる。
　昼間に私が叩いてしまった辺りだ。

「ごめんね……痛かったよね？」

　写真の中の大樹クンに一生懸命に謝る。
　いくら行動を促すためとはいえ……大樹クンの顔を思いっ切り叩いてしまった……何度思い出しても自分の存在を切り刻んでやりたくなるような行動だった。

　大樹クンはお礼まで言ってくれたけど……。

　何度謝ってみたところで私の気持ちは晴れない。

「ゴメンネ！　本当に！　ツライ思いをさせてゴメンね！！！！」

　こうして、私の写真への謝罪は……深夜二時になるまで続いたのだった。

「ごめんね！　大樹クン！　愛してるよぉぉおおおおおおお！！！」