28才の初恋
4-9
「そ、その……コレは……あのっ!」
大樹クンの顔をまともに見れずに、顔を真っ赤にして言い訳を必死に考える。
手を握りたかったのは確かなのだけれど、握った後のことをまるで考えていなかった。
いきなり手を握った大樹クンは、私のことをどう思っただろうか?
そして、こうやって手を握り返してくれたということは……期待しても良いのだろうか?
「どうか……しましたか?」
私の方に視線は向けず、前を向いたままで大樹クンが言う。
まるで、何も変わったことは無いと言わんばかりに。
でも……手は握ってくれたままだ。
「その……ううん。何でもない」
大樹クンの手を再び握り返して、俯いたまま並んで歩く。
顔が熱くて、まともに顔を上げられない。
そうやって歩くうちに……彼が口を開いた。
大樹クンの顔をまともに見れずに、顔を真っ赤にして言い訳を必死に考える。
手を握りたかったのは確かなのだけれど、握った後のことをまるで考えていなかった。
いきなり手を握った大樹クンは、私のことをどう思っただろうか?
そして、こうやって手を握り返してくれたということは……期待しても良いのだろうか?
「どうか……しましたか?」
私の方に視線は向けず、前を向いたままで大樹クンが言う。
まるで、何も変わったことは無いと言わんばかりに。
でも……手は握ってくれたままだ。
「その……ううん。何でもない」
大樹クンの手を再び握り返して、俯いたまま並んで歩く。
顔が熱くて、まともに顔を上げられない。
そうやって歩くうちに……彼が口を開いた。