28才の初恋
「……お客さま! ……お客さま!?」
「――……んあ?」

 あれ?ココはどこだ?
 確か、私は掃除をして……それが終わってからコンビニの弁当を食べて……。
 そうそう、銭湯に来てたんだった。

 何個かのお風呂に浸かって、疲れを癒して……そろそろ帰ろうかと思ってたんだけど。

 あれれ?私はどうしてたんだ?
 マッサージ風呂に入って、気持ち良くなって……それから。
 え?私に呼びかけていたのは、この銭湯の店員さんで……ひょっとして、私ってば……寝てた!?

 いや、確かに昨夜は掃除のために徹夜して。
 テンションは上がってたけど、身体はクタクタになってて……って、言い訳してる場合じゃない!時間は!?今の時間は……!?

 壁にかかっている時計を見る……十二時五十五分だってえ!?
 ヤバイ!大樹クンが家に来てしまう!!
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