28才の初恋
声の主は、今日から私の新しい同居人となった『きーちゃん』である。
夕食から帰ってきて、うがいをしようと思って立った洗面台の中で……また、例の紫のヘドロ状の生物が寛いでいた。
目が合って、また逃げられるか……と思ったのだが、驚きのあまりに逃げることさえ適わなかったようである。
対峙すること数分……見つめ合っているウチに、何だか分かり合ってしまった。
身体にさえ触らなければ、溶かされることはないようだし。
向こうも私を襲う気は無いようだ。
まあ、一人暮らしは何かと退屈なので得体は知れないが良い同居人が出来た。
「心配しないでいいのよ、きーちゃん」
私の返事を聞いて、流動態の身体をプルプルと震わせるきーちゃん。
うーん、最初は驚いたが。見慣れると可愛いものだ。
――ペット愛好家の気持ちが少し理解できる。
夕食から帰ってきて、うがいをしようと思って立った洗面台の中で……また、例の紫のヘドロ状の生物が寛いでいた。
目が合って、また逃げられるか……と思ったのだが、驚きのあまりに逃げることさえ適わなかったようである。
対峙すること数分……見つめ合っているウチに、何だか分かり合ってしまった。
身体にさえ触らなければ、溶かされることはないようだし。
向こうも私を襲う気は無いようだ。
まあ、一人暮らしは何かと退屈なので得体は知れないが良い同居人が出来た。
「心配しないでいいのよ、きーちゃん」
私の返事を聞いて、流動態の身体をプルプルと震わせるきーちゃん。
うーん、最初は驚いたが。見慣れると可愛いものだ。
――ペット愛好家の気持ちが少し理解できる。