28才の初恋
いつもならば、ビアガーデンに来たら『とりあえずピッチャーで!』と頼むのだが。
さすがに今日は大樹クンと二人きりだ。
いつぞやのように、取り乱して記憶を無くすというような真似はしでかしたくはない。
大人しく「大ジョッキ二つで」と注文する。
「しっかし、本当に暑いですねー」
大樹クンがおしぼりで顔を拭きながらそう呟く。
あうっ……!
いつもならば『親父クサイ』と侮蔑しているような、おしぼりで顔を拭く、という行動でさえ……大樹クンがやるとナゼ格好良く感じるのだ!
というか、そのおしぼりが欲しい!
どうやれば手に入れることが出来るだろうか……?
――って、目の前に大樹クンが居て、しかも二人きりなのだ。そんなコトを考えている場合じゃないだろ!
今日は、今日こそは少しだけでも二人の仲を進展させてみせる!
……おしぼりは、後で店員に金でも掴ませて入手しよう。
さすがに今日は大樹クンと二人きりだ。
いつぞやのように、取り乱して記憶を無くすというような真似はしでかしたくはない。
大人しく「大ジョッキ二つで」と注文する。
「しっかし、本当に暑いですねー」
大樹クンがおしぼりで顔を拭きながらそう呟く。
あうっ……!
いつもならば『親父クサイ』と侮蔑しているような、おしぼりで顔を拭く、という行動でさえ……大樹クンがやるとナゼ格好良く感じるのだ!
というか、そのおしぼりが欲しい!
どうやれば手に入れることが出来るだろうか……?
――って、目の前に大樹クンが居て、しかも二人きりなのだ。そんなコトを考えている場合じゃないだろ!
今日は、今日こそは少しだけでも二人の仲を進展させてみせる!
……おしぼりは、後で店員に金でも掴ませて入手しよう。