28才の初恋
――ちょ!どうしよう!?
大樹クンのことにショックを受けて、ちょっと黄昏ている間に電車が出発してるよ!!
この決定的な失敗に、やっと我に返った私が気が付いた瞬間――ポケットに入れておいた携帯が鳴り響いた!
デニムのポケットから、慌てて携帯を取り出してスグに電話に出る。
電話をかけてきた相手は――橋本だ。
きっと電車の中から、なぜか駅のホームに突っ立っている私を発見して慌てて電話をかけたのだろう。
声が思い切り震えている。
「も、もしもし……?」
『課長! どうして電車に乗ってないんですか!?』
「あ、あははは。乗り逃しちゃった」
『ええ!? 何かあったんですか?』
橋本の言葉に、咄嗟に良い言い訳も見つからず。トイレに行ってしまっていたという嘘を吐く。
うーん、最初から思わぬ失敗だ。
……非常に先行き不安な旅行になってしまった。
大樹クンのことにショックを受けて、ちょっと黄昏ている間に電車が出発してるよ!!
この決定的な失敗に、やっと我に返った私が気が付いた瞬間――ポケットに入れておいた携帯が鳴り響いた!
デニムのポケットから、慌てて携帯を取り出してスグに電話に出る。
電話をかけてきた相手は――橋本だ。
きっと電車の中から、なぜか駅のホームに突っ立っている私を発見して慌てて電話をかけたのだろう。
声が思い切り震えている。
「も、もしもし……?」
『課長! どうして電車に乗ってないんですか!?』
「あ、あははは。乗り逃しちゃった」
『ええ!? 何かあったんですか?』
橋本の言葉に、咄嗟に良い言い訳も見つからず。トイレに行ってしまっていたという嘘を吐く。
うーん、最初から思わぬ失敗だ。
……非常に先行き不安な旅行になってしまった。