28才の初恋
「いないんですよー。誰か良い人いませんかね?」
爽やかな大樹くんの声が私の脳内にまで響く。いない?いないって言ったよね?
決して私の聞き違いじゃないよね!?
思いっきりガッツポーズをして……それからこの場所が路上であることを思い出した。
「課長……どうかされました?」
う……心配そうに橋本が私の顔を覗き込んでいる。どうやってこの状況を切り抜ければ良いだろうか……?
とりあえず突き上げた拳を下ろして……と。
橋本の質問に答える。
「こ、これが『上段突き』の手本なのよ!」
うん、誤魔化せてないのは自分でも分かる。
爽やかな大樹くんの声が私の脳内にまで響く。いない?いないって言ったよね?
決して私の聞き違いじゃないよね!?
思いっきりガッツポーズをして……それからこの場所が路上であることを思い出した。
「課長……どうかされました?」
う……心配そうに橋本が私の顔を覗き込んでいる。どうやってこの状況を切り抜ければ良いだろうか……?
とりあえず突き上げた拳を下ろして……と。
橋本の質問に答える。
「こ、これが『上段突き』の手本なのよ!」
うん、誤魔化せてないのは自分でも分かる。