28才の初恋
――のだけどね。

 あれ?
 『す……』から先の言葉が出て来ない。
 どうしたのかな?と思って大樹クンの顔を見つめ返していると……。

『バサッ!』

――え?ええっ!?

 いきなり大樹クンが私に覆い被さってきた!
 大樹クン?気持ちは分かるけど……まだ早いよ!
 望むなら露出プレイだって受け入れる覚悟もあるけど……さすがに会社のみんなが見ている前だとちょっと恥ずかしいよ!!

――じゃなくて!!

 どうしたの?
 覆い被さって来た大樹クンの身体を少し起こして、顔を覗きこむ……と。
 あれ?瞳が閉じられてしまっている。

――どうやら……酔いつぶれて寝てしまったようだ。
< 422 / 518 >

この作品をシェア

pagetop