28才の初恋

7-13

 宴会場から自室に戻ると、浴衣の中は汗でベチョベチョだった。

 まあ、広い宴会場でクーラーの効きもイマイチだったし、お酒も結構な量を飲んだので汗をかきやすくなっていたのだろう。
 それに……大樹クンの体温をずっと感じることが出来て私の身体も熱くなっていたことだしね。

 心なしか、大樹クンを乗せていた右のフトモモがやたらとツヤツヤになっている。
 この左足は一週間は洗わないでいよう、余韻を味合うためにも……絶対に洗わない!!

 しかし、本当に汗だくで気持ちが悪い。
 一汗流すために、お風呂にでも入りたい気分である。
 せっかくの温泉だし、時間は少し遅いけど……お風呂に入ろうかな。

 小島を誘ってもう一度風呂に入ろうと思ったのだが、小島は既にイビキをかいて爆睡している。
 カバンの中のきーちゃんも狭くて暗い場所なので落ち着いたのか、どうやら寝ているようだ。
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