28才の初恋
7-17
「隣、良いですか……?」
その声に目を開けると――そこには優しく微笑んでいる大樹クンが居た。
瞳を閉じた瞬間に眠りに着いて、そのまま一気に夢を見ているのだろうか?
そう思って、自分の手の甲を思いっきり抓ってみたのだが……またも血が出そうな程に痛い!!
――夢じゃないのか!?
そう思うのが精一杯で、何も返事が出来ない私をヨソに、大樹クンは返事を待つまでも無く私の隣に腰を降ろす。
――ええ!?どうして?何をしに来たんだ?
そう思って大樹クンの横顔を見つめてみるが、大樹クンは何も話さない。
黙って前を見ているだけである。
私も何も出来ずに固まっていたのだが……電車がトンネルに入って、一瞬車内が暗くなった――その時!
大樹クンが……私の手を握ってきた!!
その声に目を開けると――そこには優しく微笑んでいる大樹クンが居た。
瞳を閉じた瞬間に眠りに着いて、そのまま一気に夢を見ているのだろうか?
そう思って、自分の手の甲を思いっきり抓ってみたのだが……またも血が出そうな程に痛い!!
――夢じゃないのか!?
そう思うのが精一杯で、何も返事が出来ない私をヨソに、大樹クンは返事を待つまでも無く私の隣に腰を降ろす。
――ええ!?どうして?何をしに来たんだ?
そう思って大樹クンの横顔を見つめてみるが、大樹クンは何も話さない。
黙って前を見ているだけである。
私も何も出来ずに固まっていたのだが……電車がトンネルに入って、一瞬車内が暗くなった――その時!
大樹クンが……私の手を握ってきた!!