28才の初恋
 なんて、高校時代の思い出にふけっていると、大樹クンが私のデスクの前までやって来ていた。

――ん?ナニナニ?妄想みたいな展開なら大歓迎よ!

 と、心の中では思ったが。当然ながら口には出さない、出せない。出したら間違いなく引かれる。

「一緒に食って良いですか?」

 そう言いながら、自分のお弁当箱を持ち上げる。

――『イッショニクッテイイデスカ?』

 良い!良いっ!!食べよう!!

 どうする?私、PCを机から投げ捨てたら良い!?
 と、そこまでする必要もなく、大樹クンは私の机に空いている僅かなスペースを見つけ、そこに自分のお弁当を広げる。

 どうしようか?とりあえず『アーン』とかしてあげれば良いのかなっ!?
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