28才の初恋
梅田駅はお盆の真っ只中だというのに、人波に溢れていた。
私が勝手に決めた『バッグマン』の前も大勢の人が行き交っている。
元々、待ち合わせの場所として利用されている場所である。
阪急のホームから中央口を出て、エスカレーターを下った場所に大きなオブジェが設置されている。
巨大なマネキンのような女性が、肩から巨大なトートバッグを抱え、そのバッグがモニターとなっていてタウン情報などを絶えず流している。
まあ、その見た目から『バッグマン』ではなくて『バッグウーマン』じゃないのか?というツッコミもあるのだが、それでもオブジェの上方に金属の板で『バッグマン』という表示があるからにはその名前が正式なものなのだろう。
その『待ち合わせのメッカ』で、私は来る保証さえない大樹クンを待つ――。
電車の中からメールを送信して、一時間が経過しようとしていた。
私が勝手に決めた『バッグマン』の前も大勢の人が行き交っている。
元々、待ち合わせの場所として利用されている場所である。
阪急のホームから中央口を出て、エスカレーターを下った場所に大きなオブジェが設置されている。
巨大なマネキンのような女性が、肩から巨大なトートバッグを抱え、そのバッグがモニターとなっていてタウン情報などを絶えず流している。
まあ、その見た目から『バッグマン』ではなくて『バッグウーマン』じゃないのか?というツッコミもあるのだが、それでもオブジェの上方に金属の板で『バッグマン』という表示があるからにはその名前が正式なものなのだろう。
その『待ち合わせのメッカ』で、私は来る保証さえない大樹クンを待つ――。
電車の中からメールを送信して、一時間が経過しようとしていた。