28才の初恋
カバンの中に入れた携帯を探す。
探しながら、『どうやって大樹クンに謝ろうか?』と考える。
何しろ、自分でも衝動的に取ってしまった行動だ、説得力のある言い訳を考えるのも一苦労である。
携帯はカバンの中で遭難してしまったようで、どの地層まで潜り込んでしまったのか、なかなか私の視界に入って来ない。
携帯より先に私の視界に入ってきた酢コンブを、『クエン酸の効果で少しは頭が冴えるかも』なんて思いながら、パッケージから取り出し口に咥えた――その瞬間!
「課長! やっと見つかった――」
――そんな声が聞こえた。
酢コンブを口に咥えたまま、カバンから視線を外し、そのまま上方に移動させる。
私の口から、酢コンブが地面に音も立てずに落ちた。
そこには――息を切らせ肩を上下させている大樹クンの姿があった!!
ポロシャツに、綿のズボン。
普段とは違う姿の大樹クンがそこには居た。
私の――夢じゃないんだろうか?
探しながら、『どうやって大樹クンに謝ろうか?』と考える。
何しろ、自分でも衝動的に取ってしまった行動だ、説得力のある言い訳を考えるのも一苦労である。
携帯はカバンの中で遭難してしまったようで、どの地層まで潜り込んでしまったのか、なかなか私の視界に入って来ない。
携帯より先に私の視界に入ってきた酢コンブを、『クエン酸の効果で少しは頭が冴えるかも』なんて思いながら、パッケージから取り出し口に咥えた――その瞬間!
「課長! やっと見つかった――」
――そんな声が聞こえた。
酢コンブを口に咥えたまま、カバンから視線を外し、そのまま上方に移動させる。
私の口から、酢コンブが地面に音も立てずに落ちた。
そこには――息を切らせ肩を上下させている大樹クンの姿があった!!
ポロシャツに、綿のズボン。
普段とは違う姿の大樹クンがそこには居た。
私の――夢じゃないんだろうか?