28才の初恋
8-7
新梅田シティビルは、梅田駅から歩いて十五分ほどの場所にある高層建築である。
地上一七〇メートル、地上四十階建てのビルの上には風景を鑑賞するための空中展望台が設置されており、恋人たちの絶好の夜景鑑賞スポットになっている。
ビルの入り口から、最上階である四十階へと直通のシースルーエレベーターに乗り、遠ざかる地上を眺めながら屋上へと向かう。
眼下に見える光が小さくなるにつれて、自分の心臓の鼓動が少しずつ早く、大きくなっていくのが分かる。
二分と経たぬうちに、エレベーターは四十階へ到着し、そこからは屋上の展望台に向かうエスカレーターでの移動となる。
「大丈夫ですか?」
足元の悪いエスカレーターに乗り上げる私を気遣って、大樹クンが優しく手を引っ張ってくれる。
――この人なら……一生付いて行ける。
決意も新たに、私は告白の場所へ向かう。
地上一七〇メートル、地上四十階建てのビルの上には風景を鑑賞するための空中展望台が設置されており、恋人たちの絶好の夜景鑑賞スポットになっている。
ビルの入り口から、最上階である四十階へと直通のシースルーエレベーターに乗り、遠ざかる地上を眺めながら屋上へと向かう。
眼下に見える光が小さくなるにつれて、自分の心臓の鼓動が少しずつ早く、大きくなっていくのが分かる。
二分と経たぬうちに、エレベーターは四十階へ到着し、そこからは屋上の展望台に向かうエスカレーターでの移動となる。
「大丈夫ですか?」
足元の悪いエスカレーターに乗り上げる私を気遣って、大樹クンが優しく手を引っ張ってくれる。
――この人なら……一生付いて行ける。
決意も新たに、私は告白の場所へ向かう。