28才の初恋
「わ、私、ずっと……初めて会った時から……その……ずっと……アナタの……大樹クンのことが……ずっと……す、好きだったの!!」
私の初めての告白の言葉は――本当に格好悪くて。
声は裏返って、言葉はしどろもどろで。
言葉の最後は涙を流して、上手く聞き取れたのか言った本人でも自信を持てないような……そんなみっともない告白だった。
――でも、これでやっとスタートラインに立てる。
私の中には、不思議なほどの充実感があった。
大樹クンの返事を待つ時間は長く感じられ。
まるで一秒が永遠に感じられるのではないかというくらいの――実際にはほんの一瞬であろう沈黙が二人の間に流れた。
その沈黙のさなか、私が涙と一緒に流した鼻水をすすった音が空中庭園に響き渡ると同時に――大樹クンが口を開いた。
私の初めての告白の言葉は――本当に格好悪くて。
声は裏返って、言葉はしどろもどろで。
言葉の最後は涙を流して、上手く聞き取れたのか言った本人でも自信を持てないような……そんなみっともない告白だった。
――でも、これでやっとスタートラインに立てる。
私の中には、不思議なほどの充実感があった。
大樹クンの返事を待つ時間は長く感じられ。
まるで一秒が永遠に感じられるのではないかというくらいの――実際にはほんの一瞬であろう沈黙が二人の間に流れた。
その沈黙のさなか、私が涙と一緒に流した鼻水をすすった音が空中庭園に響き渡ると同時に――大樹クンが口を開いた。