28才の初恋
 しかし、それにしても異様なまでの仕事量である。出勤して、デスクに着いてから休憩を取るヒマがない。
 急ぎの仕事を優先して片付けているが、それだけを始末するにしても本日の残業からは逃れられないのではないだろうか?

「ふう……」

 一つため息を吐いて、一旦PCから目を離す。連続して画面とにらめっこをするのも限界……ここは、愛しの大樹クンの顔を見てエネルギーをチャージしないとねっ!!

 早速、大樹クンのデスクに視線を移動……これで昼休みまでのエネルギーをチャージ……って、あれれ?大樹クンがデスクに居ない。

 煙草でも吸いに行ってしまったかな?
 私も煙草を吸うようにしようか……迷う。
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