28才の初恋
「課長ぉ、どうしたんですかぁ? キョロキョロして」
私の動向に気が付いてしまった小島が声をかけてきた。普段はボケーっとしているのに、こんな時に限って鋭いヤツだ。
「う、ううん。ちょっと池田クンに用があったんだけどね」
上手い言い訳を用意出来ず、ストレートに行動の説明をしてしまった。
まあ、私は上司なわけで。用事を作ろうと思えばいくらでも作れる。
そこまで苦しい言い訳というわけでもない。
「池田くんだったら、さっき外回りに行きましたよぉ」
……しまった。もう外回りに出た後だったか。
私の動向に気が付いてしまった小島が声をかけてきた。普段はボケーっとしているのに、こんな時に限って鋭いヤツだ。
「う、ううん。ちょっと池田クンに用があったんだけどね」
上手い言い訳を用意出来ず、ストレートに行動の説明をしてしまった。
まあ、私は上司なわけで。用事を作ろうと思えばいくらでも作れる。
そこまで苦しい言い訳というわけでもない。
「池田くんだったら、さっき外回りに行きましたよぉ」
……しまった。もう外回りに出た後だったか。