28才の初恋

2-5

 私の仕事エンジンにターボがかかった。

 いや、さっきまでの仕事の速度が車のエンジンとすれば、現在の私の仕事をする速度はジェットエンジン並みと呼んでも差し支えないはずだ!!

――今日は、今日だけは残業しない!してたまるものか!!

 小島の用件は、それ程に私を燃え上がらせている。

『今日ですね、池田くんの歓迎会を開くんですけど。課長も来ますかぁ?』

 行く!!行くに決まってる!!
 私が行かなくて、誰が行くと言うんだ!
 そんなワケで、休む暇を惜しんで仕事に没頭している。当社比三倍の速度。
 
――これが!『紅い彗星』の実力だ!!
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