あの丘の上で【下】


わかったわかったと返事しながら佑樹が席に戻った。


あの事件の後からあそこには行っていない。


…行けなかった、の間違いか。


そんなことを考えながら、授業をこなした。


「できるだけ早く終わらせるから。」


「いいよ、ちゃんと話さないと、進路のことだったらさ。」


「…まぁ行ってくる。」

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